東京都町田市立小学校6年の女子児童(当時12)が2020年11月に自殺した問題で、市の第三者委員会である「いじめ問題調査委員会」が21日、調査報告書をまとめ、市に答申した。女子児童への「複数のいじめがあった」と認定する一方、自殺との因果関係については「原因は複合的で、これのみが自死の原因とは特定できない」とした。
答申を受けた市によると、報告書では、女子児童の友人らがタブレット端末のチャット機能で「うざい」「死んでほしい」などとやりとりし、女子児童がこれを目撃したことなどを「いじめ」と認定した。
一方、「認定したひとつひとつのいじめが自死の原因となったのではなく、安全安心な学級が形成されず、長期間人間関係のストレスにさらされたことが、心を弱らせる一因となった」と指摘。「学校及び家庭の適切かつ十分な対応によって自死を防げた可能性は否めない」との見解を示した。
答申を受け、遺族は同日コメントを発表。要望していた当時の同級生らへの聞き取りを実施しなかったなど、調査を「不十分・不完全」と批判し、「娘や遺族を貶(おとし)める記載ばかりが盛り込まれていることにも非常に不信感を抱いています」とした。(塩入彩)
市は同日、報告書の概要版を…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル